『灰と幻想のグリムガル』(はいとげんそうのグリムガル)は、十文字青による日本のライトノベル。イラストは白井鋭利が担当。オーバーラップ文庫(オーバーラップ)より2013年6月から刊行されている。略称は「グリムガル」。第3回ラノベ好き書店員大賞にて4位を獲得している[5]。電子版を含めたシリーズ累計部数は120万部を突破している。
メディアミックスとして、奥橋睦によるコミカライズ版が『月刊ガンガンJOKER』(スクウェア・エニックス)で2015年5月号から2016年7月号まで連載された。2016年1月から3月までテレビアニメが放送された。残響のテロル、ヴァイオレット・エヴァーガーデンと並び、隠れた名作アニメとして知られる。
概要
作者は十文字青。イラストは白井鋭利。2024年5月現在、既刊23巻(本編21巻+短編集2巻)。
スクウェア・エニックスの漫画雑誌「ガンガンJOKER」にて2015年5月号から2016年7月号まで作画、奥橋睦によりコミカライズが連載された。
また2015年10月16日にアニメ化が発表された。制作はA-1Pictures。
2016年1月からアニメが放送開始され、2016年3月まで放送された。全12話。
名前以外の記憶を失った主人公たちが、突如として見知らぬ世界「グリムガル」に放り出され、パーティを組んで魔物たちと戦い、日々を生き抜いていくファンタジー冒険譚。
特筆すべき点としては、主人公たちは特殊な才能や勇気を持っているわけではない普通の少年少女であり、英雄や勇者などとは程遠い存在であること。先輩冒険者たちや同期たちがどんどん活躍していくのを横目に見ながら、主人公たちは拠点周辺の雑魚モンスターを殺すことだけで精一杯。
そんな主人公たちの一見どうしようもない地味な冒険譚を、本作品は非常に生々しいドラマとして表現している。
主人公らが抱える劣等感、華々しさとはかけ離れた泥臭いまでの戦闘シーン、レトロゲームチックながら生活感を醸し出している世界観など、多様な部分で妙なリアリティを感じることができるのではないだろうか。
いつキャラクターが死んでしまうかもしれない緊張感が味わえる、そんな作品である。
あらすじ
気が付くと暗闇の中にいたハルヒロは、自分の名前以外を思い出せないことに気がつく。
自分と同じ境遇の男女十二人と一緒に暗闇から外へ出ると、そこは全く未知の世界が広がっていた。
この世界「グリムガル」の案内人によって義勇兵団レッドムーンの事務所に連れて行かれたハルヒロたちは、義勇兵となって魔物を討伐することでグリムガルで生きていくことを迫られる。
事態を飲み込み率先して冒険に出る同期たちに出遅れ、ハルヒロたちは余ったメンバー同士でパーティを組まざるを得なくなる。
各々ギルドに入り、基本スキルを覚えたハルヒロたちはようやく冒険へと旅立つのだが…。